住宅向け太陽光発電の設計にGoogleのAIを活用
米太陽光発電最大手の一角であるSunPower社がGoogleのAI Platformを活用することで、住宅向けの屋根置き太陽光発電システムの簡易設計・発電量試算を行うシステムを開発している。
自宅の屋根への太陽光発電導入に関心のある人が住所を入力するだけで、どの程度の規模の太陽光発電システムを導入できそうか、また、そこからどの程度の発電量が期待できるかを試算するシステムである(SunPower Instant Design、動画は以下ご参照)。
一見単純な機能に思えるかもしれないが、屋根上の障害物や傾き、周辺の建物や植物による影の有無などを考慮の上で太陽光パネルの導入可能エリアを特定するのは相応に複雑な作業と思われる。
また、発電量の予測に際しては、日照量はもちろんのこと、影の有無やパネルの傾きなどを考慮するはずにて、これまたそれなりの専門性がないと難しいものと思われる。現在は開発の最終段階で、2019年夏にリリース予定とのこと。
SunPower社の太陽光発電システムの設計ノウハウと、GoogleのAi及びGoogle Earth等のデータベースを組合せることで開発が実現したユニークなシステムだと思う。
昨年、米国カリフォルニア州では2020年以降の新築住宅に原則として太陽光発電を導入することが義務化される(例外あり)など、住宅向けの屋根置き他要綱発電の導入は既に進んでいるが、同システムによってより具体的なイメージが湧くことで喚起される需要が一定量あるように思う。