energytransition’s diary

急速に変化する電力・エネルギー業界での出来事について慎ましく発信するブログです。

コンクリートで蓄電?Energy Vaultの斬新アイデア

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Energy Vaultというカリフォルニア州及びスイスを拠点とするスタートアップが斬新な?アイデアで蓄電することを構想している。

 

そのアイデアというのは、電力料金の安い時間帯にコンクリートを地上33階相当の高さまで積上げることで電力を位置エネルギーの形で貯め、電気料金の高い時間帯に高く積み上げたコンクリートを地面に下すときの重力を利用して発電するというもの。

 

ごく簡単な仕組みではあるものの、今まで聞いたことがないアイデアで結構面白い。要するに揚水発電と同じことを水ではなくてコンクリでやろうとしているものだ。

 

ちなみに、イギリスのノッティンガム大学も同様のコンセプトによる蓄電を研究していて、閉鎖された炭鉱において土を詰めたコンテナを上げ下げすることで蓄電することでUS$50/kWh程度で蓄電システムの導入が可能と試算している模様。

 

現在のリチウムイオン蓄電池は約US$400/kWh、揚水発電所はUS$200/kWh程度かかることを考えるとかなりコスト競争力のある蓄電システムということになるが、果たして本当なのだろうか。自身大国・日本では考えるのも恐ろしいコンセプトだが、上手く導入できるエリアがあるのであればぜひ見てみたい。

 

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