energytransition’s diary

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カリフォルニア州 蓄電システム向け補助金を2026年まで延長へ

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カリフォルニア州の分散電源(主に蓄電システム)向け補助金として有名なSGIP(Self Generation Incentive Program)を2026年まで延長する法案(SB 700)が州議会下院を通過した。

 

SB 700は上院もすでに通過済みであり、残すはブラウン知事の署名のみとなっている。本延長により確保される予算は最大$800m(約900憶円)、これにより導入される分散型の蓄電システムは約3GWとの業界の見方。

 

ほぼ時を同じくして成立予定のSB 100が掲げる再生可能エネルギー比率増を支える観点でも蓄電システムの重要性はますます高まると考えられており、SGIPの延長はそのサポートの役割を果たすものと思われる。

 

再生可能エネルギーの導入促進と、それを可能とする蓄電システム導入をサポートする補助金を同時に検討し導入に向けて取組む様は、「さすがカリフォルニア」と思わされる。世界第5位の経済圏における壮大な実験がどう展開するか、要注目である。

 

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