IEA 世界の太陽光発電導入ペースの鈍化を予想
IEA(International Energy Agency)が発表したRenewables 2018というレポートの中で太陽光発電の導入ペースが鈍化すると予想した。
こうした世界レベルでの予想は余りにマクロ過ぎて大して意味があるとは思えないが、①中国の太陽光政策変更(固定買取価格制度(FIT)撤廃)のインパクトが大きいこと、②分散型太陽光発電(上記チャート内の濃いオレンジ)が太陽光発電の成長を牽引することなどは正しいメッセージだと思う。
尚、個人的に興味深かったのは、太陽光導入量に関する過去のIEA予想と実績値の乖離を示した以下のチャート。
色とりどりの線が過去のIEAの太陽光導入量の予想であり、黒い実線が過去の実績値を示している。
IEAは再生可能エネルギーの導入予想に関してコンサバ気味であることは周知の事実であるが(反対にBloomberg New Energy Financeはアグレッシブ気味)、これを可視化しているのは興味深い。
もはやこうした大手機関による業界トレンドに関するマクロ予想の類には意味がなく、重要なのは経験と常識、肌感覚に裏打ちされた個人・チームの信念なのだとの思いを強くする。